今、考えるスカイマーク創業の経緯

 
民事再生法を申請し再建を目指すことになった航空会社スカイマーク。
 
国内線で格安航空の草分け的存在と言われてきたが
今回は創業の経緯を簡単に紹介していこう。
 
スカイマークの事業目的
 

”我が国の定期航空運送事業者は、戦後の航空再開以降数多くの合併の歴史を経て、2社に集約(系列各社は除く)されてまいりましたが、国内線市場では十分な競争環境が現出されているとは言い難く、寡占状態にあると言わざるを得ません。

厳しい競争にさらされている国際線市場では運賃の低廉化には目を見張るものがあり、メリットが利用者に還元されている一方で、国内線市場では運賃が高止まり状態にあり、利用者の不満は高まっておりました。当社は、このような国内線市場に参入し、競争状態を生み出し、利用者便益の向上に資することを目的に設立されました。”

*スカイマークHPより
 
 
スカイマーク誕生の経緯
 
スカイマークが設立される1998年以前国内の航空会社は全日空、JAL、JAS(後にJALと統合)の3社の寡占状態にあった。
 
実は日本の国内線航空路線の中には世界トップクラスの旅客数を持つ路線がある。
 
2013年の世界路線別航空旅客(提供座席数)ランキングによると
2位 東京ー札幌路線
3位 東京ー福岡路線
6位 東京ー大阪路線
8位 東京ー沖縄路線
と世界トップ10に4路線がランクインしている*1。
 
これほど利用者の多い国内線を当時3社が独占していた。
 
利用者が多いにも関わらず寡占のため航空運賃が高いのは利用者の利益にならないと考え旅行会社大手H.I.Sの創業者でもある澤田秀雄氏は航空業界に新規参入を決めた。
 
そして1998年スカイマークエアラインズとして大手航空会社の半額の運賃で
運航を開始し人気を博した。
 
スカイマークの人気に脅威を感じた大手航空会社は
低額運賃の制度を導入しスカイマークに対抗する。
 
その後スカイマークは競争力の低下で経営状況は悪化することになる…
 
 
 
全日空、JAL両社に属さない独立した航空会社として
硬直した航空業界に新しい風を吹き込んだスカイマーク。
 
今後、どのように再建をするのかは分からないが参入したことにより
運賃の幅が広がり利用者の利益に繋がったのは間違いない。
 
*1:日本航空機開発協会資料より